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 ・袖ヶ浦三十三観音について
 ・三十三観音分布図
 ・2番札所 一雲斎  
 ・3番札所 庭松庵
 ・4番札所 普賢院山門南墓所
 ・6番札所 青陽寺跡
 ・7番札所 増舜庵跡
 ・8番札所 最廣寺
 ・9・10番札所 松久院
 ・11番札所 明心寺
 ・12番札所 東全庵跡
 ・13番札所 玖圓寺
 ・14番札所 学園寺 
 ・15番札所 報恩庵跡 
 ・16番札所 下八幡 
 ・17番札所 大師堂 
 ・18番札所 蔵泉寺 
 ・20番札所 東泉寺 
 ・21番札所 寶珠寺 
 ・22番札所 光正寺
 ・24番札所 瑞応寺
 ・25番札所 庚申寺
 ・26番札所 大寶寺
 ・27番札所 養徳治
 ・29番札所 西光院
 ・30番札所の1 慈眼寺
 ・30番札所の2 龍泉寺
 ・31番札所 泉蔵寺
 ・32番札所 壱庵寺跡
 ・33番札所 清水氏宅
  
   袖ヶ浦三十三観音霊場について
                                         浜北文化協会 郷土史部
       今から約二百年の昔、中瀬村の清水源八氏が西国三十三ヶ所霊場を巡拝した時に、その地の砂を
      持ち帰り、この近隣で一日の内に巡拝出来る所に、観音像を安置すれば、誰でも気軽に参拝出来ると
      発案し、辛苦の末、多くの人達の賛同や寄付を得て、文政五年(1822)各地のお寺などに三十三観音
      を祀りました。これを誰が名付けたのか 「袖ヶ浦三十三観音」と呼ばれています。
  
       私達は、「地域の先人たちの心をたどる」ために、今回(平成二十四年)調査をいたしました。
       調査参考資料として『浜北市史通史上巻』の「袖ヶ浦三十三観音霊場の成立」及び『龍燈』十三号の
      「袖ヶ浦三十三観音霊場」(小杉達氏編)を基本としました。
      そのほか全日本年金者組合浜北支部「袖ヶ浦三十三観音巡り」を参考にさせていただきました。
 
    基本的には 
     @ 札所の配置 旧中瀬村を中心に、東は現在の天竜川東の堤防沿い(磐田市内の旧豊岡村地区)
       に五札所、南は竜南のすぐ近く(東区豊町)に二札所、北と西は浜北区の根堅・平口の範囲内
        である。(二番札所は例外)
     A 観音の形態 本体は舟形光背の中に浮き彫りで高さ六十a、蓮華座が十五a、台座三十a 土
         台石が十五a、でこの四点が一組である。(実測では差違あり)なお、台座の正面に「札所番 
         号」が刻まれ、側面に「文政五午年立 世話人 中瀬村 清水源八」反対側に地元名などが刻ま
         れている。(例外あり)
      B 観音像の種類 袖ヶ浦に祀られているのは、千手(せんじゅ)・聖(しょう)・十一面・准胝〈じゅんて
       い〉・如意輪(にょいりん)観音などである。
 
    調査の結果
      @ 札所のお寺は廃寺となり、現存していないお寺もありますが、寺跡に残されていたり、他に移転
      されたりしていました。現在までに確認できなかったのは次の五ヶ寺です。
        ○ 一番札所 普賢院(境内を探したが未確認)
        ○ 五番札所 良証庵・竜悟庵・良悟庵とも(下小島村)廃寺  不明
        ○ 十九番札所 自光院(上石原村)廃寺 近くの正光寺でも不明
        ○ 二十三番札所 不動寺(境内を探したが未確認)
        ○ 二十八番札所 岩水寺(境内を探したが未確認)
    A 今回の発表は、現在安置されている場所及び台座の番号で表しました。 そのため、上記の参考
      資料とは札所番号など異なるところがあります。
       ○ 学園寺と玖圓寺 十三番と十四番
       ○ 太子堂(下高薗集会所)と報恩庵跡 十五番と十七番
    
 
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